婚前交渉の有無に悩まされている童貞青年（櫻井拓也）が、活動的な先輩（平川直大）と共に長距離ドライブに出発する。箱根、伊豆方面へのロードムービー形式を採用している、オーピー配給のピンク映画。
冒頭で小川欽也監督自身が映像に登場。監督歴55年（本作の公開時で83歳）、本作が約420本目であることが伝えられる。2015年度「エロ番頭 覗いてイヤン！」と同じく、監督の友人がもっているペンション「花宴」で撮影がおこなわれている。
本編ドラマは、"古式の思想にとらわれている童貞青年"が、性意識を刷新させていく系統となっている。女優陣では、筆者のフェイバリットAV女優・篠田ゆうが女将役で出演。対面座位に適したグラマー・ボディが画面いっぱいに映えている。
脚本家・水谷一二三は小川欽也の変名なのだが、さすがに童貞心理を描いたドラマとしては、時代錯誤の感が否めない。全体的に"監督が好きなことをやっている作品"という印象が強く、観光スポットをテロップで教えてくれる演出が笑える。
