コメディです。
森博嗣の理系ミステリ小説が大好きなんですが、それは彼の本がミステリでありながら肝心のトリックは付け合わせ程度の、花を添えるくらいの存在感なところに惹かれてしまうからです。訴えたい本質はシナリオとは別なところにあるの。
この映画もミステリーとは唱っているものの、ふたを開けてみればいつものウディアレンおじいちゃんでした。おじさんかな。
こんなに笑わせられるとは。テープが巻き付いたときと切手コレクション見せられてるときと警官に事情説明（早口）してるウディアレン気持ち悪い、愛してる。
ウディアレンおじいちゃんのすごいところはやっぱりファッショナブルさと選曲センスが素敵なところですね。ダイアンキートンも似合う服しか着てないのでほんとにお似合い、自然な夫婦。
みんな生まれながらのコンプレックスを何かでカバーしようと奮闘して生きているんだと思うけれど、ウディアレンおじいちゃんもそういう卓越しているもので、どうしても叶わないものに対して勝負というか、埋め合わせをしているのかなと思う。あとやっぱりあのキョドり顔も天性のもの。気持ち悪い、愛してる。
