名波ジャパン10

ジョン・ウィック:コンセクエンスの名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

3.7
ビデオゲームがCG技術の進歩によりリアル感を飛躍的に伸ばしているのと反比例して、実写映画はCG技術の進歩に伴い逆にリアリティを失いつつある様に思えてなりません。本作品はその比例・反比例グラフの交点を示す様な作品。「ジョン・ウィック・ファイティングゲーム」のタイトル名でもいいほどゲーム感覚の戦闘シーンが延々と繰り返されます。しかも、かつての一撃必殺的な闘いではなく連撃・連射の闘いばかり。ストーリー展開を期待している観客にとってはウンザリするばかりで、またかと苦笑しながら観るしかありません。過度に激しいアクションもリアリティに欠け、興醒めの余りスタントマンの怪我の心配をしてしまう始末。そもそも、キアヌ・リーヴスの文字通り身体を張った演技だけではほぼ3時間の長尺はとても持ちません。戦闘シーンを1時間ほど縮めて2時間程度の作品にしておけば、もう少し見応えのある作品になっていたと思うのですが。