倉持リネン

ジョン・ウィック:コンセクエンスの倉持リネンのレビュー・感想・評価

4.0
2023年劇場鑑賞40本目

「キリングオブケネスチェンバレン」と「福田村事件」という事実を元にした最悪の殺人映画を2本観た日の夜に殺人を娯楽にした映画を観るのはどうなんだ?と葛藤したが、他に空いてる日が無く鑑賞。。

一応、間に食事を挟んで出来るだけフラットに鑑賞しました。


キアヌ・リーブスが「ガンフー(銃×カンフー)」という技を駆使する最強の殺し屋を演じるジョン・ウィックシリーズの4作目。

4作目を映画館で観てる時点で1~3のファンなので絶対楽しめるだろうなと思っていたが、期待を遥かに超える1本だった。

今までの3作でも常にバトルシーンが続く本シリーズを観客に飽きさせない為の多様な戦闘スタイルや撮影の工夫があったが、本作登場する盲目の中国系の殺し屋・ケイン(ドニーイェン)の戦闘シーンの面白いこと!

音を使った仕掛けや白杖をカツカツぶつけながらのキレキレのアクション、圧倒的な強さ。そしてジョン・ウィックと対照的に飄々とした性格と、最大のライバルであり友人であるという説得力があった。

部屋の中を銃を撃ちながら歩くシーンの上からの長回し風ショットも良かったな〜。

奪って、撃って、撃って(二度撃ちは基本)、装填して、撃って、捨てて、また奪って。キアヌの銃さばき、ほんといくらでも見てられる。

前半のトンチキ日本、トンチキ梅田駅、弾丸を裸で弾き飛ばす相撲レスラーなどには笑いつつ、真田広之はこれぞハリウッドが描くサムライ!と言った感じでとても魅力的だった。リナサワヤマさんも素敵。


ジョン・ウィック、いくらなんでも身体が頑丈すぎるのは1作目から気付いていたけれど、本作終盤のあの長い階段のシーンは圧巻。とにかく長い。とにかく何回も落ちるキアヌ。とにかく長い。でも、なんか見てられるんだよなぁ。なんでだろ。

これだけ散々肉弾戦をやっておいてラストの決闘が至ってシンプルなのもオシャレ。

「ビルとテッド」とこのシリーズはキアヌが元気な限りいつまでも続いて欲しい。
倉持リネン

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