BOB

ジョン・ウィック:コンセクエンスのBOBのレビュー・感想・評価

3.9
『ジョン・ウィック』第4弾。

"Those who cling to death; live."
"Those who cling to life; die."

『Chapter3』を観たのは3年以上前。復習なし、内容うる覚えのまま鑑賞。

ANOTHER LEVEL !! 『ジョン・ウィック』シリーズの完結編(?)として満足できる出来栄えかと。ジョン・ウィックもキアヌ・リーブスもお疲れ様。そして、RIPランス・レディック。

約170分という尺の長さはまあまあ気になったが(雑魚戦削ってせめてあと20分短ければ、、)、素晴らしいスタントアクション、ジョン・ウィックらしいクールな世界観(撮影、ライティング、VFX、セットデザイン)、盲目の殺し屋ケインを筆頭とする魅力的な新キャラクターたち、カタルシスと納得感のあるひねりの効いたラストなど、エンタメアクション映画として純粋に楽しかった。"愛犬を殺された男の復讐劇"として始まった本シリーズが、"犬を傷つけるヤツはクソだ"という精神を貫いているのも嬉しかった。

一番興奮したのは、『ブラック・レイン』ばりの"COOL OSAKA"が楽しめるOSAKAシークエンス。ライトアップされた夜桜や竹林、浮世絵ガラスや兜が陳列されたネオン部屋など、どのショットもモダンアートを眺めているかのような美しさがあった。中途半端にリアリティを追求したトンデモ大阪ではなく、ジョン・ウィック・ユニバースに存在するOSAKAとして再構築している点が好印象。大阪コンチネンタルの支配人シマズは、真田広之の男前さも相まって、一番好きなキャラクターだった。義理と人情の武士道精神を感じさせた。海外で高い評価を得ている真田広之プロデュースの"Authentic"サムライドラマ『SHOGUN』がより一層楽しみになった。

多くの車が行き交うシャルル・ド・ゴール広場でのアクションシークエンスや、俯瞰ショット長回しのアクションシークエンスも印象深い。

ネオ、イップ・マン(『ローグ・ワン』チアルート・イムウェの方が近いか?)、清兵衛、ペニーワイズ、モーフィアスの豪華共演。

🇺🇸🇭🇰🇯🇵🇫🇷🇩🇪🇷🇺。難波、道頓堀、梅田駅。大阪コンチネンタルの外観は国立新美術館(港区やんけ😜)。"初志貫徹"大看板。セキュリティは力士。サントリー山崎。

"A man's ambition should never exceed his worth."

"Man has to look his best when its time to get married, or buried."

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