らんでぃ

グローリーのらんでぃのネタバレレビュー・内容・結末

グローリー(1989年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

1860年初頭、若き白人の大佐ショーが南北戦争中に黒人だけで組織される第54連隊を指揮する話。
史実をもとにした映画。といっても150年以上も前の話だからどこまでが事実かはわからないけども、少なくともこういう部隊がいたというのは事実なんだよね。ショーの顔からわかる隠しきれない人の良さ。友人であるフォーブスもまたいい奴。こういう人達も沢山いたはずなのになんで奴隷制度なんていうものがまかり通っていたのか。白人が優しくしても黒人が信用しないって図式は寂しいものがある。でもそれも仕方ないよね…。そんな両者間の距離がジワジワと縮まっていく様子は見ていて嬉しい。しかしその分最後の戦闘シーンは見ていて悲しい。だって結果がわかりきってるもの。でも決して犬死になんかじゃない。死を美化してはいけないけど、あれが彼らにとっての栄光だったのだろう。わりと淡々としたストーリーなのでもう一歩踏み込んだ何かがあればってちょっと思ったけど、大袈裟でもわざとらしくもないこれぐらいの演出でちょうど良かったのかも。デンゼル・ワシントンの表情演技は見事。
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