pikaso26

グローリーのpikaso26のネタバレレビュー・内容・結末

グローリー(1989年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

南北戦争を背景に、アメリカ合衆国初の黒人部隊とそれを率いる人間味のある大佐の葛藤を描く人間ドラマ


奴隷だった場面が描かれていないのにも関わらず、差別を受けてきた黒人の苦しみとどうしても拭えない宿命を、強く訴えかけられる


メインの登場人物全員にこんなに情がうつってしまったことは今までにない気がします
(情がうつりまくってから最期を見届けることになるので戦争映画でのそれはとても辛いものがある)


現代に生まれ育った私は、お国のためにとか、戦死は名誉なことだとか、理解できなかったが、この映画は初めてそれを少しだけ理解させてくれた




トマスが昔は友達だった大佐にメリークリスマスというシーン、
デンゼルワシントンがムチ打ちされながら大佐を見つめる表情、
戦闘前夜の祈りのシーン
対立していた白人兵が最後に黒人兵にむかって頑張れよ!というシーン
etc...

リアリティがあるのにドラマチックに描けていて感動させられました←エドワードズウィック監督ってそれが上手い?


「黒人は昔、奴隷だった」という歴史しか知らない薄っぺらい私がたくさん涙を流してしまい申し訳ない気持ちになったほど。


とにかく、観て良かったし、また観たい。

特に印象的な俳優さんはデンゼルワシントン。彼の演技に何度泣いたことか!素晴らしい!
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