MokuMonster

グローリーのMokuMonsterのレビュー・感想・評価

グローリー(1989年製作の映画)
3.3
今現在勃発しているBlack Lives Matterプロテストからアメリカの人種差別の歴史を学ぼうと観てみた作品のひとつ。13thやWhen They See Usを立て続けに観てあまりの酷さしんどくなっていた中、こちらは南北戦争(The Civil War)でアメリカが二分断していた時の北軍第54部隊アメリカ初の全黒人編成連隊の結束を描いていて心が洗われる様な気持ちで観れる。
ボストンの有名良家出身の若干23歳白人青年ロバート・ゴールド ショー(マシュー・ブローデリック)が大佐に選ばれ、幼馴染のカボット(キャリー・エルウィス)を補佐として反骨精神の強い元奴隷等の黒人を厳しくも人間として扱い、誇り高く力のある部隊にしていく。それまで白人に人間として扱われていなかった為、心身共に逞しく雑草魂を持った黒人達にしてみればいかにもひ弱そうで子供のように見えるボンボン・ショー大佐は心許ないが、決して周りに流されず公平に彼らを扱い必死に発揮しようとするリーダーシップに次第に感化され信頼していく様が清々しい。マシュー・ブローデリックが童顔でいかにもな良いとこの坊ちゃん大佐にハマり役。無骨な元奴隷役のデンゼル・ワシントンと年長者らしい賢さと落ち着きのモーガン・フリーマンの演技も素晴らしい。
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