Atsu

哀愁しんでれらのAtsuのレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
3.4
とりあえず伏線貼りまくりの映画!
見終わった後に思うと、まじで全てが伏線…

「女の子は漠然とした1つの恐怖を抱えている。私は幸せになれるのだろうか」ってセリフが冒頭とラストに出てきて、まさにその通りって感じた。周りの結婚、出産。出産後の子作りへの姑からの圧、育児などなど…。小春は全部は当てはまらないけどいろいろな圧に押し潰されちゃったんだな…。大吾もモラハラだったしね。それで精神的に壊れちゃっての結果かな…。小春がサイコパスなんじゃなくって大吾がサイコパスなんだと思う(笑)光ちゃんはまだ子供だからなんとも言えないけど光ちゃんをそんな子供にさせてしまったのは確実に大人のせい。母親がいなかったのは仕方のないことだけど、大吾がどういう育て方をしたのか機になる。たぶんあまあまの甘々で育ててしまったんだね。

私は医療職に就いてて、しかも出産育児に携わる仕事をしてるんだけど、育児ってやっぱり大変だと思う。思い通りに行くわけないし、思い通りの子どもに育つとは限らない。ましてや相手の連れ子。しかも小2で自我はめちゃくちゃ芽生えてる。なかなか難しいところに踏み入れたと思う。太鳳ちゃんのセリフで「子供を優先して考えろ」って友達に言ってるのがあったんだけど、それで自分見失ったら意味ないよ…。もし母親がいて困った時に相談できる相手がいればモンペにはならなかったかもしれないね。これはフィクションだけどそんな人を生み出さないようにこれからも頑張りたいと思う。(もはや感想じゃない…)

あとはラストシーンは医療職者として…いろんな意味で震えました…。同じ思いした医療職者絶対いる…

そしてやっぱり土屋太鳳ちゃんの演技は最高!変わっていく表現がとても素敵でした。私としては土屋太鳳×田中圭は図書館戦争のまりえちゃん×小牧教官でしかないんですが、やっぱり最高の組み合わせです!
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