のこ

哀愁しんでれらののこのレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
3.5
子役の子すごい演技…って思ったら演技は本作が初挑戦らしい!マジか!

「電車に轢かれるところを見てみたいような」ってセリフにドキリとする。そういう野次馬根性や、学歴や育ちや他人の下駄を履いてまでそれらを盾に人を見下すことに快感を覚えてしまう一面があるのもまた人間。自分にもそういう下衆な欲があるってのは自覚してる。

それを悪びれることもなく当たり前かのように語る大悟がいてのヒカリなんだろうな。ヒカリの「ゲームオーバー」って、あれ父親の大悟が元妻のことをそういう風に彼女の前で言ってたんじゃないかって想像しちゃうんだよね。生まれつきのサイコパスっていうより、環境が彼女をそう形成しているって考えるのが妥当だと思ってる。
精神的に参ってたり、運命やらを信じて傾倒してしまったり、幼かったりするとあっという間に影響されてしまうから恐ろしい。「あれ?この状況ヤバい?」って思ってからだと正常性バイアスがかかってなかなか正しい決断が出来ないことが多い。
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