靴が合うだけで結婚したシンデレラってその後幸せだったの？な話。
蓋を開ければパラサイトでミッドサマーでガンニバル。めっちゃ楽しい！みんな見ろ！！
前半の怒涛の畳み掛けから笑えるし楽しい。その後もハイテンポで進むけど、予告も見てなかったからどんな話になるのか分からない楽しさがずっとあった。序盤とクライマックスのコントラストが最高。
土屋太鳳って演技うまいんだなー。
【ネタバレ↓】
言ったらミイラ取りがミイラになる話だった。田中圭もモンペへの侮辱全開だけど誰よりもモンペだし、小春も最初は客観的な目線があるからこそ耐えられなくなるけど、絵に描かれることで本当の家族になると、家族のために手段を選ばなくなる。
この映画においては血縁や法律関係どうこうではなく、「家族のためなら何でもする、何よりも家族を最優先する」共同体を家族としているのでは。小春は絵に描かれることで本当の家族になった。だから変貌した？
小春はもともと攻撃的（訪問先の親をケガさせる、子供は笑ってた、後に親子が公園で遊んでいる→やりすぎだったのでは。田中圭が死ぬのを一度見過ごそうとする）で、それを抑えるために「DV許せない」とかいちいち口に出す。或いは攻撃的な性格ゆえそういう事を言う。それが田中圭とひかりと本当に家族になる（絵に描かれる）ことで「家族のため」という大義を得てラストで攻撃性を発揮した？
メガネちゃんの最後の手紙が作中唯一自分（家族）に利益のない他者への優しさという対比になっているとある人の批評で聞いた。なるほど！ひかりを救えるとしたら不健全な家族ではなく他者だけだったのかも。その機会を最終的に小春が摘んでしまった。手紙を貰った時点で手遅れだけど、あの手紙を見るか見ないかでひかりの人生は変わったかも。
