まっと

アオラレのまっとのネタバレレビュー・内容・結末

アオラレ(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

予告編で流れるたび観客の笑いを取っていた「アオってんじゃねえ!」に油断してヘラヘラ観に行ったらものすごくおっかなくて震えました😫😫😫

毎日走らせる車 それは銃より当然のように所持している「人を殺せる道具」でもある
改めて、車を運転している状態の怒りってなんだか恐ろしいものがあるよなあ、と思います
小さいとき、車の中には人がいるのに峠を走ると車一つ一つがそういう生き物のように見えていた(クソ田舎出身ゆえの峠イメージ)
車に乗っているときって相手も自分もでっかい鉄の武力を持っていて それは同時に(物理的にも社会常識的にも) 相手に脅かされない自分の砦で だからその中にいると相手への敵意を隠さないことが多い
車ってなんか怖い 中にラッセル・クロウが乗っていたらもっと怖い

この映画、お母さんはけっこう最善を尽くしているのにそれでもラッセル・クロウから逃れられないのが本当に怖くて良かったです
通報もできていて、小学校にも家にも警察が来ていて、それでも怒れるラッセル・クロウは止まらない 「脅かす」ことはいくらでもできる 特に弟に火を点けるシーンでそれを思いました 取り返しのつかないことなんていくらでもできる……
最後の最後で車じゃなかったのは少し悲しいですが、車という砦を取り去った状態ではラッセル・クロウよりお母さんが強かったということか……と思うとちょっと嬉しくなりました
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