◆あらすじ◆
母を亡くしたベッキーは孤独の中、反抗的になっていた。ある日、父のジェフに連れられ別荘に行ったベッキーはそこでジェフから再婚することを知らされ、ショックのあまり別荘を飛び出してしまう。そこに脱走した凶悪犯が別荘に押し入ってきたため、ベッキー以外は捕縛されてしまう。ジェフたちはベッキーの存在を隠そうとするが．．．。
◆感想◆
ストーリーは亡き母を思うベッキーと再婚を図る父ジェフの確執を描く流れがしばらく続いて少し長く感じましたが、凶悪犯とベッキーが邂逅してから展開が一気に加速していくので、それまでのうっ憤を晴らす面白さを感じました。
主人公のベッキーはかなり反抗的で父とまともに話もしない関係になっていて、私には少し感情移入しづらいキャラクターだと思いました。それは亡くなった母を愛していたが故のベッキーのゆくところのない感情の表れなんですが、それを踏まえてもクソガキ感が強かったです。
凶悪犯のドミニク、エイペックス、コール、ハモンドの4人組は別荘にある鍵を探して押し入ったのですが、その鍵の秘密が明らかにならないため、観ていて悶々としました。やたらと利口ぶったドミニクがリーダーで、過去の犯行を後悔しているエイペックスとの二人がストーリーに大きくかかわってきます。
本作の見どころは、ベッキーの凶暴性であり、あるきっかけによりベッキーが凶悪犯たちに攻撃し始めるのですが、これがなかなか残虐に相手を殺していくので、それまでの流れが一気に変わってホラーとしての色合いが強くなりました。残酷な描写となっているので苦手な人は本作を避けたほうが良いと思います。
ベッキーの暴れっぷりが想像以上でなかなか楽しかったです。面白い作品でした。
観終わってベッキーは母が亡くしていなくても、凶暴だったような気もしました。
鑑賞日：2024年3月15日
鑑賞方法：Amazon Prime Video
