このレビューはネタバレを含みます
2020年21作品目
カラー版を観て面白くてまた観たいなと思っていたところで、白黒版で鑑賞。
確かに既にカラーを観てこれが完成版だと思っていたので、それに比べ白黒は色によって訴えてくるものが少なくカラーに劣ってしまったかもしれない。でも、その分地下へ向かうときの暗闇の恐ろしさや、洪水が起き水浸しになったあとの半地下の汚さは十分に伝わった。特に、元家政婦が大雨の中モニターに映ったシーンのおぞましさは忘れられない。また、最後の惨事が色彩を失ったことで、血など生々しさが減ったのは助かった。だけどどちらが好きかと言われれば、やっぱり私はカラー版の方が好き。パク家の華やかさを楽しむのも、この映画の醍醐味と思うので。
カラー版を観たときは満席の劇場で笑いもチラホラあり、一緒に観ているみんなで映画を楽しんだ実感があったが、今回はソーシャルディスタンスの上、人数もまばらで常にシーンとしていた。ホラーになる後半はともかく、コメディ要素の強い前半は声に出して笑いたい部分も多いから少し物足りなさを感じた。いつか映画館を満席にできる時が来たら、是非再上映して欲しい。