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La grande lessive (!) (原題)
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『La grande lessive (!) (原題)』に投稿された感想・評価

3.5
1968年のジャン=ピエール・モッキー監督作品。『Un drôle de paroissien(1963)』『言い知れぬ恐怖の町(1964)』に続くモッキーと大人気コメディアンのブールヴィルのコンビ3作目。モッキーは当初この作品を『Le Tube』と名付けようとしていた。しかし配給会社から当時流行っていた「grade」という単語を入れるように強要され、それが気に入らなかった監督は抵抗として感嘆符を括弧で括った『La Grande Lessive (!)』とした。同じことはすでに4年前の『言い知れぬ恐怖の町』で起こっている。この作品も『La Grande Frousse』として公開されており、興行的に大失敗だったのだが1970年代初頭にモッキーが権利を取り戻し、再編集して『La Cité de l'indicible peur』とタイトルを改めたところ、初公開時よりも好意的な評価を得ることになった。
ブールヴィルとのこれまでの2作と大きな違いはそれまでがモノクロ作品だったのに対し、本作はカラー作品であるということだ。長らくモノクロの映像を好んでいたモッキーだが本作はテレビに夢中になってしまう人々についての映画ということもありカラーとなっている。というのもフランスでカラーテレビの放送が開始したのが1967年の10月からなのでかなりホットな題材であったのだ。

パリのリセで文学を教えている教師サン=ジュスト(ブールヴィル)は授業中生徒たちが全員机に伏せて寝ているのに困り果てていた。子供たちは家でずっとテレビを見ていて学校では疲れ果てているのだ。サン=ジュストは学校で会議を開いたり親に手紙を送ったりしていたが全く効果が見られず、実力行使に出ることにする。友人のバンジャマン(ジャン=ティシエ)が開発した画期的な薬品を体育教師のミセナール(ローラン・デュヴィラール)の力も借りて家のアンテナに噴霧し、電波を妨害しようというのだ。サン=ジュストは自分の住む団地で実験を行うと、それぞれの家のテレビの画像が歪み始め、視聴が困難になる。家でスタンリー・キューブリック監督の映画『ロリータ(1962)』の放送が観られなくなり男性が大騒ぎを始めるなど混乱を起こすが実験自体は成功する。団地の管理人はテレビ局に連絡し、電波の妨害工作ということで警察の捜査が始まる。浮気者の歯科医ルピオック(フランシス・ブランシュ)はサン=ジュストが残していた噴霧器を見つけて彼を脅そうと企んでいたが、警察には妨害工作の仲間と思われ追われることになる。この追う、追われるのチグハグさがこの作品のコメディ要素を担っている。

警察に対してサン=ジュストが、逮捕された仲間の釈放を拒否すればエッフェル塔からフランス全土にスプレーを噴霧するという条件を出すのだが、こういった活動家のような行動を見ると1968年の空気が感じられる。本作はモッキーのキャリアで2番目となる210万の動員であったが、モッキー自身が1968年5月の失望から生まれたと語る『ソロ(1970)』以降はしばらく犯罪映画の時期がおとずれる。その時の旬のカラーテレビを題材にしたり社会の変化で作風が変わったりと、キャリアが長いだけに観れば観るほど楽しめるのがモッキー作品である。