なつ

いのちの停車場のなつのネタバレレビュー・内容・結末

いのちの停車場(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画観たいな〜と思ったところ、この作品がちょうど時間が合って観てみました。

松坂桃李さんが好きなのでどうかな?と思っていましたがうーん…。


東京の大学病院の救命救急で働くには口調が丁寧すぎたり謎の間があったりして動作が遅すぎて緊迫感がないし、そもそもこの年齢で救命救急の第一線で働き続けられるのか?となったし、実年齢が同じ俳優との親子役は違和感があったし(若作りしてるけど夫婦に見えました)、まず設定の時点で主人公が浮いていて入り込めませんでした。


都会の大病院の救命救急から田舎の小さな診療所の在宅医療なんてギャップが沢山あって良い面も悪い面も浮き彫りになるはずなのに、終始穏やかに描かれててせっかくこんなドラマチックな設定してるのに何が伝えたかったんだろう?となりました。
そして田舎で家で最期を迎えるという理想的な画だけが映されていて、その陰にある制度とか過疎化とか経済的理由とか田舎ならではのやるせない事情とか、そういうものが無視されていて、
どちらかと言うと制度や在宅医療の難しさではなく、死に直面したときの人間の心模様や心情などひたすら情に訴えるストーリー展開でした。
わざわざ豪華キャストを集めてこれか〜ってなりましたね…スクリーンで観る必要はないかなと思いました。


あとは音楽がうるさかったなあ…
映画音楽って違和感なくスっと入り込むものにするべきだと思うんですけど、これでもかってくらいお涙頂戴的に感動的なBGMがガンガン鳴っててちょっと萎えました…
なつ

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