そう

#生きているのそうのネタバレレビュー・内容・結末

#生きている(2020年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

【#生きている】
鑑賞後、何も残らない。よく言えばゾンビ映画らしいゾンビ映画。
新型コロナウィルスの感染拡大で"Stay home"が叫ばれたが、たしかにパンデミック時に最強なのは家にずっといるニート。あと、ギアを買い揃えてるキャンパー。
コロナ対応で衛生観念の意識が高まっている状態で見ていると、飛び散った血液とか消毒しなくて大丈夫なのかと、内容と関係ないところで不安を感じた。
一分一秒を争う状況のシーンで登場人物の掛け合いが間延びするのが気になった。欧米のゾンビ作品では生きるべくしたものが生き残る(判断力が高い、特別な技術・能力があるetc)のが主流だから主人公ジュヌの頼りなさにはイライラする。しかし、デジタルネイティブ世代が主役のゾンビ映画と考えると納得はできる。一方、もう一人の生存者である女の子ユビン(パク・シネ)はどのゾンビ作品でも生き残る可能性の高いキャラクターで好印象。なによりかわいい。
よかった点は、ユビンのかっこかわいさ。どうにかどうにか独りで生き残って、でももう限界だ・・・ってときにこんなにかわいくて頼りがいのある女の子に出会ったらまだいけるって思うだろう。あと開始すぐにゾンビが暴れまくるところ。ゾンビ映画に期待するのは壊れる日常ではなく壊れた非日常。電波がどうにか入ったときのメッセージにすぐに反応し、胸が高鳴るジュヌ。視聴者はジュヌとは状況が全く異なるのに、かなり高いレベルで感情を共有できるのは通知音が引き起こす現代病かもしれない。
悪かった点は、やばい!もうだめだ・・・セーフ!!の流れが多いし雑だったところ。段々と「いや、全然嬉しくないからね?勘違いするなよ?」って言いたくなる。
この映画だからこそ、とかこの映画でなければいけない、とかいうのはほとんど感じない。アジアの国がお金をかけて本気でゾンビ映画作りましたよって感じ。キャンプ道具とドローンの販売促進にはなりそう。
ところで、オープニングが「来る。」同様に「ドラゴン・タトゥーの女」を意識したような感じだけど最近流行ってるの?
そう

そう