「ヤクザと家族」という映画を観た。
まずは、あらすじ。
1999年一人の青年が父親を失い、行き場を失くした。
この青年こそが本作の主人公(山本賢治)だ。
自暴自棄になった賢治はその日暮らしで生きていた。
当然、将来の展望も無かった。
しかしある時、賢治が柴咲組の組長の命を救ったことを機に柴咲組の事務所に呼び出される。
そうして、行く宛も無い賢治は組長に声かけられたことからヤクザの世界へと足を踏み入れる。
やがて20年もの歳月が流れ、賢治にも家族ができる。
けれど、世間はそれを許さなかった、、、。
本作では、ヤクザしか生き方を知らなかった男が時代の流れに伴い全てを失っていく姿が描かれている。
たしかに、ヤクザと呼ばれている人々は世間に恐れられて煙たがられて然るべきなのかも知れない。
けれど、その周囲に居た一般人まで吊し上げられてしまう今という時代も恐ろしいと思った。
作品としては出演している方々に目が行く映画で、綾野剛さんが19歳25歳39歳の姿を演じているのが中でも印象的だった。
ほとんど違和感がなかった。
綾野剛さんはハングリーさを持った青年の役が本当に似合う。
25歳39歳の渋い姿も魅力的だった。
あとは、磯村勇斗さんの役柄が個人的にはめちゃくちゃ好きだった。
そして、舘ひろしさんもめちゃくちゃ格好良かった。
あの格好良さで70歳らしい。
驚愕した。