俺は『あぶない刑事』シリーズ 鷹山敏樹役の舘ひろしさんが大好きなんだ。『西部警察』や『刑事貴族』も好きで刑事役のイメージがとても強いので、ヤクザの組長役はどうなんだろう?って思いながら観ていたけど、今作もしっかり魅了されました。
撮り方、切り取り方がとても上手くて、大迫力で臨場感のある映像が次々と映し出され、一つ一つのシーンに感動していたら、自然に涙が出ていた。こんなに上手い映画を観たのは久しぶりだ。
『新聞記者』を観た時、登場人物が対峙するシーンでどちらの立場にも立たないことで主観を決めない藤井道人監督の手法にすごく感動したんだ。
登場人物それぞれの視点から物語が描かれていて、それが全て合わさって一つの映画になっている。その感覚が観ていてとても気持ちいいんだ。
血の繋がった家族と、血は繋がっていないけど切れない絆で繋がった家族。それを交互に描いていて、どちらも見事に描き切っている。