今年初の映画館鑑賞作品。
これは映画館で見て本当によかったなあ。
栄枯盛衰。世は無常。
社会だけではなく、家族までも変わってしまう。
親父も、アニキも、弟も、惚れた女も。
取り残された一本気で不器用な男。
ただ生きたら、ヤクザの道しかなかった。そこからもう切ない。
そしてクサイものにはフタをせよという社会の声。そんなんなったら、覚醒剤売買に走るような流れもできるよな…
俺たちみたいになるなよといわれていた翼もガッツリ半グレみたいな状態になるのは、血や環境が与える影響は大きいと思わざるを得ない。
現実では見ないふりをしながら、フィクションで美化されたヤクザの姿に心動かされてたりする私自身の矛盾。
こんな男の子と昨日もすれ違っているかもしれない。
それにしても泣きすぎた。
最初の舘ひろしの頭ポンからはじまり、最後の磯村くんの表情まで、心がぶるぶる震えっぱなしでした。そして水分補給をすすめられるほどの涙腺崩壊っぷり。
綾野剛、最高傑作なのでは。
白ダウンも黒スーツも、めちゃくちゃカッコ良かったし、若かりし頃の尖ってる様子はもう綾野剛以外はできないと思わせる迫力。殴られ顔が痛々しくも目が離せなかった。
久しぶりに見た市原隼人も、格段にキレがよい演技になった磯村勇斗も、情けない北村有起哉も、とても素敵でした。
最後、常田くんの美しくも悲しい曲での締めくくりに拍手。
隣の世界の話じゃなくて、同じ世界の同じ人間の話という感覚を持っておきたい。
支離滅裂な文章成り立ってない、感情のまま書き殴りのレビュー。