KazushiYamamoto

ヤクザと家族 The FamilyのKazushiYamamotoのレビュー・感想・評価

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)
4.2
ヤクザの世界は自分とは無縁の世界だし、関わりたくない世界に間違いはない。
ヤクザは結局そこにしか帰る場所がないから、家族になるしかないのだろう。
(海外マフィアがファミリーと呼ばれるのも腹落ちした)
関わりたくないヤクザの世界だが、その世界に入らざるをえない人たちもいる。そして、立ち直ろうとする者にも容赦ない社会の中、とことん落ちぶれていくヤクザに同情してしまう。
肯定するわけではないが、ただただヤクザはダメと決めつけて立ち直る意思のあるものや関わる人を犯罪を犯したわけでもないのに叩く社会は、今のコロナ下の風潮にも通ずるところがある。
もっと許す社会になればいいのに。

ヤクザ映画が好きなわけではないが、この映画を見て、自分の家族、特に子供にはもっと愛を注ぎたいと思った。
また、今の世の中、自分の居場所をいくつも持つことも大切。できれば本当の自分の家族が居場所だといいのだろう。会社、学校、友人、SNS、、必ず何処かに自分の居場所はある。

「新聞記者」もそうだったが、もう少し救いが欲しかったかなあ。
この映画観たら是非「素晴らしき世界」も見て欲しいなあ。

それにしても今年の邦画はいい映画が多い
KazushiYamamoto

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