ヤクザと家族 The Familyのたまみぞのレビュー・感想・評価

山本の表情が今も心に焼き付いている。
「〇〇としてしか生きられなかった男」みたいなキャッチコピーはよくあるけど、ひねくれ者の私はほんとにそうかな？と思ってしまうことが少なくない。でも山本がヤクザとして生きることになる経緯には、３つの時代それぞれの瞳には、そんなifなんか有無を言わせない迫力があった。
特に最後の方の、事前にチラシでも見たりしていたあの穏やかな笑顔が、まさかあんな切ない場面のものだったなんて。
山本が、山本と不器用に愛しあった山本の「家族」一人ひとりが愛おしい、そんな映画だった。