前半のヤクザ全盛期パートと後半の温度差がエグかった。淘汰されていくヤクザたちに同情は出来ないけど、真面目に生きても受け入れられない姿は見ていて苦しかったな。
綾野剛はふわ〜っとしたイケメン役が印象強くて好きだったんだけど、こんないぶし銀なやつ観たら益々好きになる。歳とって更にカッコいい。尾野真知子に対する安心感と、市原隼人のチンピラの安定感。
義理にも人情にも重きを置かずに生きてきたからかあまり刺さらず、「ここでパクられたら周りが困るのでは？」とか「何で今事件を起こして更に家族に迷惑を？」とか「子供のころたまにお金くれただけの兄ちゃんに何故ここまでの肩入れを？」とか、ひたすら疑問符のオンパレードだった。令和にこんな感想もどうかと思うけど、男にしか分からない世界なのかな。
