しんどかったけどすっごく良かった。
暴対法で、反社は携帯が持てない、銀行口座が作れない、保険に入れない。ろくなシノギがない。成熟した社会が、劇的ではなくじんわりと、ヤクザから生きる術を奪っていく。
暴力団が必要悪だった時代は終わって然りだけど、社会のセーフティネットから落ちこぼれて、裏社会でしか生きられない人間の行き場所はあるんだろうか？少年山本のような子供の帰れる家に、誰がなれるんだろう。そんなことをもやもやと考えさせられる作品だった。
あと細かいこと言いますけど、出所したての山本が携帯操作するとき、初めてスマホに触る老人みたいに人差し指で操作する綾野剛の演技がめっちゃよかったな
見たかった綾野剛の欲張り詰め合わせ映画だったな。しんどいからしばらくはもう観たくないけど。
