くまっしろ

ヤクザと家族 The Familyのくまっしろのネタバレレビュー・内容・結末

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ヤクザ映画で今現在(23年10月)一番好き!!

展開は読めるんだけど、きちんと切ない。ちゃんと苦しい。胸がぐうううって締め付けられて涙が止まらない。

「邦画は登場人物の気持ち、想像できちゃうんで洋画しか見ないんすよね〜」
って言う人いる。
邦画は観るに値しないという謎の信念持ってる人。

ばっかやろーーーー!!!!!!!

同じ言語を持って、同じ時代背景を共有して、そんな俳優たちの、おおおおおおおお!!!っていう演技に心が震えるんだよおおおお!

綾野剛の、擦れて擦れて擦れまくった演技、母性をくすぐられるよ。
舘ひろしの、オーラ全開の演技、思わず「かっこいい」ってため息がでるんだよ。
尾野真千子の、土下座と振り絞るような台詞、苦しさを想像できるから胸を打つんだよ。

ヤクザ映画特有の痛々しいシーンは最初だけ。
それはもちろん素晴らしい。(綾野剛の血だらけのよだれ、生きてる実感を得た時の嗚咽!)

でも、それだけじゃなくて、時代の移り変わりになす術のない、ひとりひとりの人生にフォーカスした描き方がぐっときた。

山本、最後一番優しい顔してた。

映画館で観たかった。はあ〜。幸せ。