クリストフォルー

トッツィーのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

トッツィー(1982年製作の映画)
4.2
ドラァグクイーン以外で、主人公がやむなく女装する映画というと「お熱いのがお好き」が思い浮かぶし、「ミセス・ダウト」も面白かった。しかし、この「トッツィー」は、“見事になりきっちゃう名優ホフマン”を見せるための映画だったはずが、フェイクとして描かれた“トッツィー”の存在自体が、時代を超えて生き残ってしまう。“#MeToo”と“脱・ホワイトウォッシング”のいま、ブロードウェイでミュージカル化までされたとか。
「グッバイガール」や「ミスター・アーサー」のようなウェルメイドなラブストーリーにしなかったところに、ポラックとホフマンの映画人としての意地を感じる。テーマソング“♪It Might Be You”はもちろん好きだけど。
そういえば、当初はテリー・ガーを目当てに映画館に行ったのを思い出した。しかも、ビル・マーレイにジーナ・ディヴィスまで出てたのね。テーマソングにサブキャストで映画が愉しめた時代が懐かしいよ。
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