大自然

キングダム2 遥かなる大地への大自然のレビュー・感想・評価

1.0
アニメを観ていた側として…
①瘭公
瘭公は、残念。「ヴァッハーーー!」が聞けるのかと思いきや、トヨエツにしかみえなかった。歯を寄せていたのは良かった。瘭公の突破力の描き方が、ただ掻き分けているようにみえて、アニメを上回らない。もっと先陣を切っているし、アクションシーンも、もっと多くて良かった。

②羌傀
羌傀は、一番の見どころが残念だが、それ以外は原作に寄せようとしてるのが伝わった。
羌傀の清野菜名さんのトーンタンタンとアクションに関しては、とってもよかった。「生きてるじゃないか!」の演技はくさい。かつ、予告でネタバレしてる状況でみても感情移入ができない。

③本編
舞台挨拶は、映像がみえない組だった。それでも、本編が面白ければ関係ないと思っていた。

しかし、本編も”クソ”つまらなかった。監督は3年の構想を経て、と言っていたが、5年、いや10年をかけても良かった。これだけの人と役者と製作が関わっているため、これが限界なのかもしれない。

呉恵vs瘭公の、知略と本能のバチバチ感を描こうとしたのは伝わった。けれど、むしろシーンとしては短すぎた。あっという間に瘭公が呉恵の元に着いてしまった感がある。本来は、呉恵の巧みな知略により、瘭公がものすごく追い詰められてやっと、到着できるはずなのに、トヨエツは全然ピンピンとしている。

呉恵の怨念は、ものすごい醜いのに、セリフだけで終わるため、回想シーンがあっても良かった。なぜ、小澤征爾さんなのか。あの人はどちらかというとコメディの人ではないか。似合っていたのはメイクだけだろう。

④王宮内の模様
見事に再現されていた。宮殿の中の者の服装は、良かった。
呂布を佐藤浩一さん、昌平君を玉木宏にするのは合っていた。
メイクがイマイチ。メイクで、蒙武が雑魚キャラにしか見えなかった。蒙武は凄い大将軍になるのに、蒙武のキャスティングは誰?大丈夫なのか。

⑤戦
アニメで何話も繰り返し、キャラを深掘りしてやってるだけあり、映画ではかなりはしょらなければならないため、薄く感じる。アクションが見どころだと思うが、前日に、韓国の『モガディッシュ』という実話を元にしたソマリア戦をみてしまっているので、そこでは銃が主軸となっており、剣や馬を使った戦いに迫力を感じなかった。それこそ、瘭公や王毅と言ったところで迫力を感じたかったが、瘭公がとにかく残念。もっと凄い人なんだよ!!と伝えたい。

元々、私は実写に否定的ではない。むしろ、1が面白かったから期待して観てしまったが、2については、『実写 進撃の巨人』程の残念感が否めない。

Twitterのコメントは賞賛に溢れているが、ほんとに皆さん面白かったですか?
やはり、アニメでストーリーを知ってしまっている分、新しさが無く、跋扈神や宮元などのサブキャラを丁寧に描きすぎて、呉恵vs瘭公戦の時間が短すぎたと思う。

『KINGDOM』というロゴをあそこで入れたのは、戦と王宮2つの統一を意味すると思われるが、間違えている。あそこで離席する人が多かった。

なんとか描きたいという思いは分かったけれど、今回の1番は瘭公と羌傀である。その二者が交互に話を展開していくが、どちらもクライマックスが面白くないのが、難点だ。羌傀は、予告でネタバレ。瘭公は、トヨエツが合ってない。そこそこおじさんでムキムキで覇気を感じて、目が笑ってなくて、ハングリー精神のある人…香川照之さんかアニマル浜口さん、、笑 いやそれはないな。ブルーハーツのボーカルの人、、とにかくトヨエツは品がありすぎた。
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