今ひとつ制作経緯がわからない作品なのだが、AICクロニクルなる本によると元々は別会社によるMTVのラインの作品だったが、会社が倒産。AICが引き継ぎ完成させた作品だそうな。
まあ確かに地味だがよく出来ている。強いて言えば同時代の機紳兵団に作風が近いが、比べるとやはりケレン味は足りないかな。

汚染された地球に突如飛来した物体・ロドー。これにより地球環境が激変し、生き残った人類はロドーを崇拝するロドー教と氾濫組織ハザードが衝突している。

親の無い少年・乱はハザードに参加し、母の仇を探すが、途中で出会った銀色の髪の少女・アイラを救うためジーク率いる第3の組織と行動する。

先ず、ロドーがなんとなくメビウスっぽい感じで良いね。全体の雰囲気も程よいデストピア感だが、もう少し捻りあるデザインも欲しかったな。
日本語表記の世界だが、だったらもう少し和テイストを混ぜても良かったのに。

ハザードのリーダー牙が乱の仇で、ジークが乱の父親。牙とジークは元同志だと云う狭い世界観だ。
ロドーは人類そのものを植物化させることが目的であり、アイラら銀の髪の巫女はそのキーなのだそうな。
世界に緑を復活させるため人類を抹殺するロドーと、止めに入るジークたち。

ツッコミ所もいくつか。
牙は銀の髪の少年を拷問で殺した様だが、アイラには実際には傷をつけず。
牙のキャラのブレブレ感が半端ない。
アイラを助けにいく乱だが、一度は置いて立ち去る。で、また戻る。この辺も変だ。
アイラは救い出すが、銀の髪の巫女はあと11人いたんだろう。彼女らどーした？
1話の山寺宏一演じるハザードの構成員はフェードアウトしたが、どうした？

など細かい点は多々あるが、地味だが良く出来てる。良く出来てるが地味だ。

しかしAIC作品群は、権利関係をしっかり整理させて、今も視聴できるようにして欲しい。デアゴスティーニにしてくれたら集めるよ。

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程よいラピュタっぽさ

興味本位で観てみたけど、ありきたりなストーリーだったなー😅