5点じゃ足りない大傑作！
冒頭のシーンから鳥肌の連続で奇跡のようなショットが続く。そして荒れ狂う嵐の中のピアノダンスに涙が溢れた。
今と過去が交差する巧みな脚本も本当に見事で、シーンひとつひとつのカメラワーク、ショットの積み重ねが美しすぎて息を吸うのも忘れそうだった。
演奏シーンの熱量も音楽映画の最高峰でまるでコンサートに来たかのような迫力と感動で危うく拍手をしそうになるほど…
こんな映画作れたら思い残すことはないな
本当に素晴らしかった。
ただ、恋のシーンの描き方はうまくないように感じた。リテラシー的なところも。
クライマックスは現代でも同様で更に無限に広がる問題を説いているのにその答えを描けていないのは物凄く惜しい。
この映画を観た私たちは、1900が踏み出せなかった世界で、必死にもがいて進むしかない。
