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海の上のピアニスト イタリア完全版のperimckのレビュー・感想・評価

4.2
「鍵盤は数が決まっている。
限りがあるからこそ、そこから無限の音楽が生まれる。
終わりのない世界の中で、たくさんの事をどう選べばいい?」

自分らしく生きられる場所。そしてどう生きるか。
船の中で生まれ育った1900にとって、船の中は彼の全てであり、だからこそ音楽が溢れるように生まれてくるのかもしれない。
外の世界を知っている、戦いを挑んできたピアニストよりも、1900の方が幅広くて独創的で自由な音楽を奏でたように。

切ないけれど、1900の気持ちも最後のマックスの行動も理解できる。。
正しくはないかもしれないけど。
1900を前にしたら、私もきっと無力だ。

ティム・ロスの演技と数々の美しい音楽が素晴らしく、170分という長さを全く感じませんでした。
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