ふくろう

あのこは貴族のふくろうのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
3.7
水原希子ちょっと苦手だったんだけど、少し好きになった。気が強い女じゃないのが良い。見た目の派手さの割に中身が地味目なのが嫌らしさがなくてよかった。
門脇麦はちょっとアホの子っぽい感じで世間ずれしてて、自分から色々語る訳じゃないんだけど、苦笑いで静かに表情で語る感じが可愛かった。ショーットカツいくらでも見てられる
型にはめられた女性像(男も?)とその枠の中に自分を合わせようとするも、どこかズレを感じつつ、自分を型に合わせて変えていくのか、それとも型から抜け出そうとするのか?
東京と田舎。上流階級とそれ以外。上流階級の中にもさらに上流と下流があって。それぞれに型がある。型を壊して自ら幸せを作り出す者と、あえて型にはまることで幸せを見つけていく者の対比かと思いきや、どちらも同じだったので、あ、そっちかってなったのでオチは個人的には好みとは外れちゃったけど、
雰囲気は良かった。雨音で印象操作する演出は少しくどくもあったんだけど、あれだけ繰り返されれば逆に水戸黄門の印籠的な気持ち良さがあった。

蛇足: 慶應卒の自分としては、日吉の雰囲気とかちょっと懐かしくもあったのだけど、法学部と文学部が同時に受けてる大教室の一般教養科目ってなんだろう?ここは第四校舎か?J11? 政治学取ってた。いや政治学やってたの一個上か?とか割と余計なことを考えてしまってあれだったのと、あんなおもしろカースト集団いなかったのでそこでちょっとフィクション感が襲ってきてしまった。