まず思ったのは、平民で良かったということ。笑東京なのに電車に乗ることもなく全部タクシーだった主人公（とまわりの貴族友達）。自分で好きな時に思い通りに移動できること、フードコートでいろんなお店の中から好きな食べ物を持ち寄って食べれること、そんな日常がかけがえない幸せだと思った。
主人公は貴族の中では中途半端な階級だったからこそ、生きづらさを感じたり、「親の人生をトレースしてるだけ」で意志がないパートナーとの付き合いを通して、自分の道を進むという方向転換ができたけど、そのパートナーは上流すぎて、庶民的な人との付き合いがあっても、自分がそうだということには一切気づかないというのがまた…
深層心理ではきっと生きづらかったからこそ、庶民のノリが心地よかったんだと思うけどな。
パラサイトと同じように社会の階層を描いた話だけど、斬新な視点だと思う。ただパラサイトのような爽快感やキレがないのは、そこはアカデミー賞との差だなと感じた。
