ティムタム

あのこは貴族のティムタムのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
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2回目鑑賞。
「どこで生まれても、最高に楽しいって日もあれば悲しくて泣いちゃうような日もあるよ。
でもその日あったことを話せる人がいれば、それでいいんじゃない」
どの“階級”であっても生きづらさはある。

「田舎暮らしの人なんか、親の人生をトレースしてる人ばっかだよ。
うちの世界もそっち(上流階級)も似てるね」って興味深かったなぁ。確かに、と思った。

一緒に企業しない?の誘いに
「ずっとそう言って欲しかった気がするから。」は何故か泣いてしまったなー。ずっとひとりで見えないものと戦ってきて、唯一もたれかかれる友達のような存在がいなくなって、やっと自分を必要としてくれる存在に出会えて。

人間、ひとりじゃ戦えない。
戦わずに流されるのも自分。戦うことを決めるのも自分。
華子は初めて自分の足で立って、戦うことを決意。かっこよかったなぁ。嬉しくなった。

登場人物の誰かに共感するというよりも、所々あーそうだよね、わかるわかる。とうなづいたり、そうかそういう生きづらさを抱えているんだ、と気づかされたり。ふっと俯瞰して見れた作品。
共感しなくてもいいんだ、と許してくれる作品だと思う。