やのし

あのこは貴族のやのしのネタバレレビュー・内容・結末

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2022年最初に観賞した映画。

始まりが元旦スタートだったのでまずそこでシンクロしててビビった

自分は内部生だし、エスカレーター式で大学に入れた身で、華子とめちゃくちゃ近い境遇で育てられたので
お正月は必ずホテルで会食のことが多かったし、雛祭りは毎度ちゃんと出してもらっていたし、観てて「え、これ自分なのでは?」と感じる部分がすごく多かった。
(流石にお茶行こうと友達を誘ってアフタヌーンティーに行けるような身分ではないが)

自分が外部から入ってきた友人に対して
何か失礼な発言はしていなかったか…など
色々考えた…きっと沢山私は、人を傷つけてきているんだろう。

夢は何?って聞かれても今の私には夢なんてない。妊娠したいのか?子供を育てたいのか?と自分に言い聞かせたら、全然そんなことない気がする。周りが段々と人生のコマを進めてるから、それに乗ろうと必死になってるだけなのではないかって。
それも見てて辛い気持ちになる部分が多かった…

美紀さんと幸一郎さんの関係を、察してはいたかも知れないけど、最後までわからない感じで終われたのはまだ救いだったんじゃないかな、それでも2人の関係は終わっていたと思うけど。

自分には持っていないバイタリティがある美紀さんのような人間にとても憧れる、
でもそれは、ないものねだりというか、彼女は彼女なりに苦しい生活があって積み上げてきたスキルで、それが私や華子にとっては憧れに見えてしまう、手に入れることは決して出来ないスキル。生きるって難しい。

2022年は、自分の人生の節目となる
行事が起こり得る年になる予定なので
自分の身分をよく理解した上で選択をしていかなければいけないと思っています。
この映画を見てよりそれが一層強く感じることができました。
やのし

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