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あのこは貴族のMSTshoziのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
4.2
この国の中心と外縁にある世界。
そこは全く別の世界であるにも関わらず、どこか閉じたもので、それぞれに柵にまみれている。
最高級のスーツもクソ改造車もある種同じなのだ。

そこからの一歩。
いくらでも語られてきたテーマだが、それを両極で描いている点。

その交錯点となる彼は何もかも持っているようで、誰よりも雁字搦め。
雨男なんだよな…の憂いたるや。

橋の向こうの2人。
世界も行先も違えど手を振り合う。
外に目を向け、改めて自分の立ち位置を考えるということ。
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