MSTshoziさんの映画レビュー・感想・評価

MSTshozi

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.6

豊か過ぎるアニメ表現が存分にそこにあり、

俺はこう生きたよ。それはこうなってくれたら良い気もするけど、そういうもんでもないしな、なんてことが語られるというより、そこにあったという感覚。

今ここにし
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.8

公開当時に観て、原作からの改編を含め、一本の映画の中でキャラクタを紹介しつつ、ラストの乱闘への盛り上げ、そして主人公の成長を示し、シリーズ化も視野に入れつつも、一つのストーリーとしてエンディングを用意>>続きを読む

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

2.9

もはやキャストの演技のみで成り立っている言ってもいい。

冗長な演出が見られる一方、掘るべきキャラクター、感情については原作をなぞる程度なので不足しているように感じる。このキャストの熱演をもってすら乗
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-(2023年製作の映画)

2.7

一作目がとてもよくまとまっていて、結構な期待感を持って行ったのだが、内容の薄さに唖然としてしまった。

約90分の上映時間に、後編も90分程度という。
これを二分割して、前半をここで終わらせる、とは。
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.0

伝えたいと思いに満ちた作り手の丁寧さを感じ、彼らがこれが届いて欲しいと思っている人に届いて欲しいなと思う作品だ。

だからこそ大ヒットとはいかないだろうし、届いて欲しいと思う人にグイッと勧めるのもなん
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100日間生きたワニ(2021年製作の映画)

2.6

思っていた以上に観れたけど、思っていた以上に何も無かった。

あのライブ感があったから面白かったんだよな。ワニ

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.1

イケメェン白人ヤングというヒエラルキー上位っぽいカールがとにかく下に扱われるスタート。これでこの作品のテイストが見えてくる。
バレンシアガ、H&Mのくだりは最高に笑える。
というか、基本的にさまざまな
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.7

サイコーーーーー!!
アニメである意味がある。
井上雄彦が携わる意味がある。
映画である意味がある。
今この時だからこそ語ることに意味がある。

とんでもない積み上げの果てに出来上がったマジックなんだ
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.7

特撮アニメ、青春甘酢、ファンサービス全開のクロスオーバーをぶち込みながら、がっつりシリーズを補完、拡充しながら、この映画のストーリーを通して、ストーリーを語る事とは、ストーリーで語る事とは、を自問して>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.7

冒頭の映像に度肝を抜かれた。
これは、テレビシリーズを時代感そのままに、叩きつけるのか?と。

しかしその要素は薄れ、後半にいくにつれちょっとショボめのCGとわかりづらい演出が目立ってくる。もういっそ
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

4.4

上映回は午前寄りの回数少なめ。日本ドリームワークス舐めてる問題。

置かれた立場に、向き合い、挑むところまでの過程が丁寧に描かれており、それをそれぞれのキャラクターのストーリーを重ねながら、宝争奪クロ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.6

ドエンタメトンチキバトルの裏でドストレートエモを叩きつけていく。

マルチバース、その能力の引き出し方の設定を使いジャンルエンタメをばこばこに叩きつけながら、あらゆる可能性が見える世代ゆえの絶望みたい
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

4.0

シリーズの転換点として申し分ない作品。

シーズン4は言ってしまえば新しい舞台に向けた、既存・新規キャラクター達の紹介の期間であり、アベンジャーズで得たカタルシスから比すれば軽く、冗長に感じられたとこ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

ジャズカッケェカッケェってなった。

自分は大学時代軽音楽サークルに所属しており、隣のジャズ研究会に対して俺らを下に見るオシャレイケスカナイ集団だという認識を持っていたものである。

主人公はジャズは
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RRR(2022年製作の映画)

4.7

俺感想書いてなかったの!?嘘だろ!?
劇場で2回観てしまってます。

3時間で最高の少年漫画連載が完結します。

最高ーーーーーー!

最高の友が最強の敵!
炎と水!
文明と自然!
モティーーーーーー
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ある男(2022年製作の映画)

4.2

バキバキの演者を集めた社会派大作。
こういうのにゴンゴン金と注目が集まるといいよなーと思う。
あくまでミクロな目線からマクロが見えてくる構成で、そのミクロの丁寧さや豊かさがあるからこそ際立ってくる。
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.7

基本的どのシーンでもあみ子のいる所で構成されており、画面外からの効果音で表現されるもの、そこに入ってくるもの、出ていくもの、あえて映さない、その演出が際立っている。

笑えるけど全然笑えない。
そんな
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.5

途中で放たれる「なにがなにやらぁ〜」の一言。これに尽きる。何もなかったな

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.9

どんなに離れていても愛することはできる

こんな狭い中でこんなにも断絶って起きてしまうのか。むしろその断絶は当然のもので、誰との間にだってある。

それがひとつひとつ痛々しく突き刺さってきて、思い知ら
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.2

オープニングからキャッチーで、そこで示される断片たちが作品を見ていく中で、あーこれか!これOPのやつか!ってなっていく、みっけ!的な楽しさがある。
それが、作中のキャラクターたちの感覚ともリンクしてい
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.4

新海誠作品については君の名はを一つの区切りにできると思うが、そこからの3作の中で、個人的には断トツ。

前2作を言えば、全力バリバリの映え映えをキメてみた→その方法論からよりストーリーテリングに力を入
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

カマされた感がヤバい。

もう予告の時点でクソ面白そうだったし、未知との遭遇をキメられると思ってたんだよね。

でも観てみたらどうだ、映画を映画する映画だったし、見せ物を見せ物にする見せ物だった。
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.2

全体として、意味を成していないことが多すぎる。
各人物の行動が記号化してしまっていて乗っていけない場面が多かったように思える。自分の勘違いか?

キリンかわいい。
マッツイケすぎ。
エズラミラーもそり
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.5

きっと自分が目の当たりにしても、作中の善意の「日本人」のようなことしか出来ない。

どうしろって言うんだ。作中何度も思ったが、その思いは当事者こそ感じていることだろう。

情けなく、無力を感じざるを得
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.8

主人公のジョニーは子供たちのインタビューを録っていくのだが、そこで子供たちは当たり前のように思えることを語り、それが核心を突いてくる。
それは、ジョニーがジェシーと向き合うことで、当たり前で大切なこと
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

最高に最高に最高。

基本的なストーリーを並べて見れば予想の範囲内だし、ベタの積み重ねでもある。

ただその語り口、そこに前作の良さを汲み上げて織り込んでいく様、その全てが過不足なく、「この映画を語る
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犬王(2021年製作の映画)

3.6

開幕、過去へ過去へと遡っていくシーンは圧巻で、一気に引き込んでくる。
その時代感と、現代への地続きであることを映像、テンポ、ノリで叩き込んでくる。

予告やこの演出で、こんな快楽を何度も味わえる作品な
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.2

ノワール。
ある種の原点回帰的なテイストでのリブート。

暗闇そのものに宿るバットマンの存在感、それが顕現する序盤のシーンは最高だった。映画館で観てよかった。

ポール•ダノ演じるリドラーが絶品で、あ
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モービウス(2022年製作の映画)

3.8

ベッタベッタなダークヒーロのオリジンな訳です。
ベッタベタですわ!しかない!
カッコイイシーンもあるんだけどもう、ベッタベッタベッタでよぉ!
でも、その一つ一つは結構しっかりと描かれてて、後半の勢いが
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.9

俺の中のウルトラマンっ子はこう言っている。サイコーだ!詰め込まれてる!ヒャーーー!!そうくるか!ヒョーー!!

俺の中の映画観るマンはこう言っている。ふむふむ、なるほど、筋は通ってるし見せ場がある。し
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いとみち(2020年製作の映画)

4.2

映画的な展開でいえば、ラストの演奏でバズってお店も大繁盛!なんて話になるのだろうが、見知った人達がただ観に来てくれるだけ。
逆にこのラストだからこそ、良いと思える。

メイド服。地方の中核都市。いとは
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

原作にはない演劇(演じること自体?)への向き合い、それが重ねられる事によるラストのカタルシス。

原作を知っての観劇で度肝を抜かれる。

車で繰り返させるチェーホフの戯曲。
心地よい運転と声色の中で、
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

我々が映画をはじめとするフィクションに向かうにあたって、いかに現実の延長にありそうな偶然を想像し、それが達せられることを期待しているか。それが浮き彫りにされるような体験だった。

3作の中編が綴られる
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.8

ドンパチのお膳立てなストーリー、そう気づいた瞬間に笑ってしまった。

アクションはシックでクール。
こういうのがもっと観たいし、ぽんぽこ出てきてほしい。

私は白鳥(2021年製作の映画)

4.4

ココーゥ!コココーーゥ!

白鳥に魅了された澤江弘一さん。
彼に魅了され、彼の心の動きに寄り添わざるを得ない。

彼が自分を白鳥に重ねるような、そんな演出、編集の意図が見えても鼻につかない。彼自身がそ
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空白(2021年製作の映画)

4.1

「みんなどうやって折り合いつけてるんだろうな」

この台詞に全てが詰まっている。

凄惨な事件から始まったこのストーリーが、結局は個々人のその部分に結びついていく。

こういった事件で浮き彫りになる。
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