LINEのお気に入りのリストにはどんな「友だち」を登録してる？自分が深く悩んだり悲しんだりという時に、心から頼りたい、そして受け止めてくれそうな人を僕は登録している。とか言いながら、想定したシチュエーションで登録した友だちへ一度も連絡したことがないし、いざというときは登録したお気に入りのリストなんて気にせずに、誰かに連絡をするかもしれない。「だったら登録しなくてもいいじゃん...」と思うのだが、登録を通じて常に「お気に入りの友だち」が可視化されている状態は、なんだかお守りのような安心感がある。そんなことを思い出した。
最高に泣きたくなる日に頼れる友だちが1人でも身近にいるのは素敵なこと、そしてその価値観への共感に育ちは関係ない。ただその頼れる友だちは同じ境遇で育った人になりやすい。そんなメッセージを本作から受け取った。貴族でも地方出身でもない僕は、狭間に位置している。境遇が違っても、想像力と不知の自覚を持って人と接したい。
