東京の縮図、階層社会の縮図。いやらしさを感じず、じんわり染み込む、丁寧な、とても丁寧な映画だった。
山内マリコさんの作品が好き。中でも『あのこは貴族』が特段好き。好きなあまり、がっかりしたくなくて見るの躊躇してた。けど、そんなの杞憂におわった(何様なのだろうか)
大切にしたい言葉がたくさん。映画オリジナルシーンも、物語に更なる深みを出してくれて凄く良かった。
私は華子でも美紀でもない中間の層だけど、繊細な描写でどちらの苦悩も身近に感じられた。それにしても、排他的な青木家恐ろしすぎる。普通で良かった。自由であることは尊い。
その日あったことを聞いてくれる相手がいること、とても幸せなこと。