原作は東京育ちのド庶民の自分から見て
「貴族」の階層を表す家族構成とか地名、固有名詞の使われ方がすごいリアルだと思ったのに、後半のオチがなんだか尻すぼみで綺麗事に感じてしまったんだけれど、この映画化版を観てこっちの方が作品として好きかもと思った。
それは端的に言うと、より登場人物たちがそれぞれの世界を行きながらも他の階層の人間との触れ合いを通して自分の人生を選択して行く様があるから。
それぞれがより人間臭かったというか。
俳優さんたちの演技が良かったのも大きいかな?
特に水原希子ちゃんの演技はこれまで見てきた中でも一番好きでした。
みんな女の人を喧嘩させたがるし、違いは軋轢と分断として描かれるけどそうとは限らないよね。