このレビューはネタバレを含みます
貴族のような箱入り娘の華子と田舎から上京してきた美紀という生きる世界の違う女二人が一人の男をきっかけに出会い、翻弄されていく様を描くドラマ作品。
様々な階級を描いて残酷な違いを魅せるのが巧みな映画だった。
それぞれの世界を知った上で客観的に比べる意識を持たないと魅せられない違いなので、細かい所作にとても感心した。
メインテーマは女性性を越えた自分らしさではあるが、それを映すことで男性性をも描くのが面白い。
華子のピアニストの友人が物語の最初からゴール地点にいたというのも感慨深い。