・静かに荒々しく感情を動かされる作品。
「育ち」がキーになっており、その家庭それぞれで織り成される文化が人生を模っていく。とにかく華子のストーリーは見ていてものすごく苦しかった。映像や展開に派手な演出はないが、自然と感じられる雰囲気や会話、表情が自分の感性からはものすごい息苦しさを感じ、一旦中断した。裕福な家庭にはそれ相応の責任や昔からの風習があることを理解しないといけない。背伸びや理想を追うことは必要だが、向き合う覚悟、もしくは同水準のひとと付き合うことが大事なんだとおもった。ラストは映画としての展開としては素晴らしいけど、彼女のキャラクター的に本当に一歩踏み出せるキャラなのか?と思う。そのままもやもやを抱え続けて生きていくほうを選択しそうだとおもった。
・一方美紀も人並みに悩んでいる描写はあるが、絶対的に人生を謳歌していて楽しそう。何が本当の裕福なのか考えさせられる。まわりに影響されてそうせざるを得ない、のではなく自分で考えて行動できることの豊かさをかんじられる。
・入学式の希子ちゃんのリクルートスーツは斬新。キラキラ間あるとこしかみたことないから最初違う人かとおもった。あと、雑多な居酒屋で激しく絡んでくる黄色のTシャツの人好き。大変うるさいw