原作が好きだったので鑑賞。
妙齢の女子、地方都市出身の女子と東京の女子の対比を描いている山内マリコの同題名の小説が原作。
原作で描かれる荘厳美麗な松濤の富裕層の姿と貧弱ではあるが逞しく港区の賃貸で暮らす庶民の姿が、説明過剰になりすぎずに映像化されている。
役者が良く、よくありがちな金持ちイラつく貧乏人頑張れの構図にならずそれぞれの女性の生き方の方にフォーカスが合っているところが良い。
最後はあれで良かったのか、小説の世界での語り方の転用にも感じるが、雰囲気を楽しみ気分を共有する映画だと思えばこれがベターと思える。