タイトルから想像していたより良作でした。嬉しいサプライズ。
実は、この映画の門脇麦みたいな、うじっとして依存心の強すぎる女子は正直苦手なんだけど、彼女が最後曲がりなりにも自分で歩き始めたところが良かったし、水原希子がいじらしくて最後まで観ちゃった。
政治家を継ぐことはあらかじめ想定していたから、男性側からすれば、自活力が無くて、でも家はよくて、万が一資金援助を頼れそうな彼女はとても都合が良かったんだと思う。パズルの穴を埋めてくれ、親兄弟の追求から逃れ、家を守ってくれそうな女子。想定外な冒険は予想されない安全パイ。
ただ、この作品が良かったのは、女子対女子の争いにしなかったところかな。立場は違うけど、お互い理解しようと努める、シスターフッド的な。高良健吾に対しても、責めるわけではなく、たまたまそういう家の子供だっただけ、と言う扱い。こういう設定、男性が監督したら黒革の手帖になるんだろうなと思って見てました。
お義母さんのビンタに耐え、一皮むけて良かった。ただ、1回でお腹一杯なので、点数は下げました。あしからず。
