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タミー・フェイの瞳のツクヨミのレビュー・感想・評価

タミー・フェイの瞳(2021年製作の映画)
1.6
キリスト教の伝道師を始めた夫妻の栄枯盛衰。
キリスト教伝道という同じ道を志したジム・ベイカーとタミー・フェイは夫婦となり、伝道師として人気を博していくが…
キリスト教伝道師ベイカー夫妻の伝記ドラマ。今作が2022アカデミー賞主演女優賞.メイクアップヘアスタイリング賞にノミネートされたと知り鑑賞、同じく2022アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた"愛すべき夫妻の秘密"よりかパワーは弱く感じたがたしかに時代の流れに乗ったアカデミー賞が好きそうな作品だった。
今作の主人公タミー・フェイはキリスト教伝道師としてテレビ番組で大活躍した女性。彼女は感受性が高く社会的に不利な人達に共感し支援していく、しかしキリスト教の教えでは同性愛は受け入れられていなかったり当時の社会の差別問題が彼女に押しかかってくる。そして重圧に徐々に耐えきれなくなった彼女は破滅していく…キレイな栄枯盛衰のストーリーでLGBTQの要素がしっかり入っているため現代社会で受け入れられそうな話なのは確か。
しかし映画としての魅力は薄いかなとシンプルに感じてしまったのは否めない。栄枯盛衰で夫婦関係にヒビが入って自滅、ラストは苦しみから解放されるために光を浴びて終わるのはけっこうオーソドックスな仕上がりでちょっと物足りない。
そしてやはり自分がキリスト教に関してかなり無知なためあまり理解が深まらないのもある。今作は夫妻がテレビ番組を通してキリスト教の教えを広めるのが主なストーリー、キリスト教にあまり馴染みがない国ではまったく理解されないとも言いきれない。
まあメイクアップヘアスタイリング賞として見ると確かに同じ俳優なのに全然違って見える魔法が凄かったのは確かでそこは評価されるべきかも。
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