ふと出会って恋に落ちたふたり。でも、一方には実は「秘密」が…という、つくり自体は（別に）非常にオーソドックスな恋愛映画、なのですが……その秘密とゆーのが（詳細は省きますが）HIV感染絡みの事柄でして、だからどーしたって多少「社会的」なテーマを作中に含まざるを得ない…（コッチもそーいう視点を持って観ざるを得ない…）という感じでもあるのですよね。
で、結論的にはその部分に係る描写がちょっと「雑すぎる」と思ってしまったが為に、個人的には全く面白く観れなかった…とゆーコトです。少なくとも近年は、まず投薬によって症状の進行自体はかなり抑制できる（＝いずれ近いうちに必ず死んでしまう…という病では最早ないハズ）とも聞いてましたし、恋愛…とゆーか性生活に関しても、所謂「セーファーセックス」等で（当然リスクはゼロにはならないと思いますが）安全にセックスするコトも、或いは妊娠・出産等も可能だ（＝母子垂直感染もかなりの精度で防げる）という認識だったのですよね。また当然、今作は2014年の作品なのでその辺りの事情も（現時点とは）異なってくるかとは思うのですケドも、そもそもその辺りの「作中での（作中人物自身においての）」実際の状況が殆ど説明されないので、結局彼女がナニをどう悩んでいるのかが（具体的なレベルでは）全然分からないのですよね。だから、コレも結局このHIV感染というキー要素があくまで「展開上の仕掛け」としてしか機能していなくて、でソレって流石に「不誠実すぎる」と個人的には思ってしまったのですよね（＝その辺の真摯な説明無しに、安易に映画に持ち込んではダメなヤツなんじゃ…と）。
もう一点、ココにも違和感が在った…とゆーのが（コレは、私が実は件のアナちゃんが出てる「その手の」映画をまとめて観ようとしてたから…という個人的な事情もあるモノの）ジャケ写的には確実にそーいう映画＝エロティック系のヤツにしか見えない…とゆーコトでして、コレもそもそもちょっと不誠実だとも思いますし、で更にゆーなら実際にも全然そーいう恋愛映画じゃねーんだよねー！（エロシーンなんて無かったよー！）という……重ねて、諸々とちょっと「誠意」が感じられないな、と……
もう一点ダケ、更に更にそもそも（個人的には）いちばん肝心なアナちゃんの出来＝ルックスとて、あくまでワタシ的にはごくイマイチだったと思いました。やっぱ、アナちゃんには（シンプルに）黒髪が絶対に似合うと思いますね（⇒ソレは、ジャケ写見たダケでも気付こうゼ…とも思いはしますケドも）。
