このレビューはネタバレを含みます
ビデオ化の頃ぶりに見た
予告編をビデオで何度も見たからだろう
印象的なシーンは映像だけ覚えていた
まぁ不倫の話か、この時代は兎に角不倫物が多かったなぁ
半分過ぎて観なくて良いかもなぁと思い始めた
ラスト一時間が圧巻だった
アフリカの壮大な大地、昔の水の流れが作ったてあろううねりの道の人
古典的な映画のような音楽
オーケストラに振りかざす指揮が見えそうなくらい弦の盛り上げる波が押し寄せる
二つの壁画
①アフリカの古代の壁画と②イタリアの教会の壁画
この二つによって二つの恋愛を無関係ながらも、ワルツのダンスやDNAの二重螺旋の様にクルクルの回ってるような不思議なバランスの関係
①は富裕層で調査隊、ある意味好奇心という欲に前進する人達
②は看護婦と爆弾処理、死の隣に付き添う女性と死と背中合わせの男の国籍を越えた愛
②二人をさかのぼると、最初は爆弾を処理しようとする男の目の前を親友の死に絶望し前進していく場面
次はピアノでバッハを弾いている時の爆弾処理
二人は恋愛など側にはなかったように思う
頭の中は仕事、責任を尽くす事で精一杯だった二人
①ブレーキこそかけていたが、市場の遭遇から、当初から下心(恐らく容姿からくる)はあった恋愛とみえる
その二組を繋ぐのは顔の分からぬ患者
患者がDNAとRNAの塩基配列のように繋いでいる、その関係が妙な緊張を与えるのが面白い
きっとまたストーリーを忘れてしまうのだろうが、その方が良さそう
昨今映画で多い、事実を元にとかでなく
フィクションである事を強調するのも、なんだか映画の時代の小説に近いロマンぽくて良い
ただ次観るときはラスト一時間だけで十分かも