かぼす

イングリッシュ・ペイシェントのかぼすのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

戦争、侵略、破壊、嫉妬という人の業を煮詰めた状況で最愛の人と自分の顔を失ったアルマシー。
ハンガリー人でナチに情報を売った経歴ありと知られたら裁判所か監獄に送られてたんだろうか。ハナに看護されたことが彼の最期を人間らしいものにしたよね。何者でもない亡霊として死を迎えるつもりだったところを、最愛の人の記憶、犯した罪、戦争に翻弄された人生を振り返り尊厳を保ちつつ逝けたんじゃないでしょうか。

ハナの存在と希望を感じさせる新しい恋はこの映画を最後まで鑑賞するのに清涼剤として不可欠な要素だった。
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