インドの都市ムンバイを舞台にした現代劇。主人公が遭遇する「世にも奇妙な物語」。
過去に起きた不運を理由に、本来あるべきだった自分とはかけ離れた日常を送る毎日。そんな行き詰りの、息も詰まる日々を打破することが可能な常軌を逸した契機が訪れる。
多分堂々巡りに陥るんだろうな…と、若干冷めた感じで見始めたが、現代ジャズ寄りのBGMと独特な編集センスについつい引き込まれてしまった。
しかし、いったい何度「金勘定の映像」があったのだろうか。膨大な札束の数々。こんな紙切れために、人生を、命を捧げる我々とはいったい何者なのか。ふとそんな忘れかけていた思いが頭を過った。