このレビューはネタバレを含みます
物足りなーい!
シリーズもののアニメやドラマの箸休めてきな一話なら、このくらい起伏のないストーリーでもいいのかなぁと思うけど、映画としては物足りなさに溢れていた。感情を揺さぶったり、何か強いメッセージのあるものでもなく、ジブリ映画っぽくはなかったと感じた。最後までアーヤが何者か掴めず。
この状態で映画化した真意は分からないが、特にストーリーについては、作り途中という印象をうけた。
ただ、CGの出来については想像していたよりも大分よくて、見応えあった。背景のリアルさや、布感、バイクの揺れなどすごいなぁと思った。
強いて言えば、目が点になる所や、怒ったら赤くなる所などは、ジブリらしい記号的表現が見えかくれしたが、全体的な絵としては、わりときれいなCGというところで終息して、さすがジブリ、みたいなCGのオリジナリティは、自分には見つけられなかった。
冒頭のOPは作品には直接的に大事ではないけど、なぜあの冒頭のタイミングで製作陣や声優を紹介するのか、理解しかねた。
よく出来た作品をみて、誰が作ったんだ?となる観客の心理は分かるけど、作品もみずに、まず誰が作ったかなんて正直興味がわかない。まして、これから感情移入していくキャラたちの声を担当する実物の顔なんて頭にいれたくない。ジブリ作品、というのがわかれば十分なのに、個人的には配慮がなくダサい、と感じた。
ジャズっぽい挿入曲など、どことなくピンクパンサーの雰囲気がした。あとルパンの匂いも漂う作風だった。くるまの走りやデザイン、キャラの風貌などが要素だったが、以前ルパンのフルCGをやられたマーザさんが入ったから、というのはあるだろうか。
総じて、んー、という感想でした。