FREDDY

劇場版 アーヤと魔女のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

ダイアナ・ウィン・ジョーンズによる同名児童書を宮崎吾朗監督がフル3DCGで映像化したスタジオジブリ制作の劇場アニメーションである本作は、とある"置き手紙"とともに預けられた子どもの家・聖モーウォードで思いのままに何不自由なく暮らしていたとある日に"お手伝い"を求めて施設へとやって来た、ベラ・ヤーガと名乗るド派手な魔女と怪しげな長身の男・マンドレークに引き取られることとなった10歳の少女アーヤ・ツールが、魔法を教えてくれることを条件に自ら助手になることを提案し"呪文"を売って生計を立てていたベラ・ヤーガのもとで働きはじめるも、自分の思い通りに行かずこき使われるばかりの毎日に不満を募らせていたことで、魔法に詳しい人間の言葉を話す使い魔の黒猫・トーマスの協力を得ながら"あらゆる魔法から身を守る呪文"づくりに奮闘し、魔法ひとつ教えてくれないベラ・ヤーガに向けて反撃を開始していく様が描かれた作品となっているだが、正直、これといった物語が描かれていないので物足りない気持ちで胸がいっぱいになってしまいましたし、終盤でどんな家族ドラマを見せるのか期待していたがまさかの期待を無視する中途半端な結末にはただただ首を傾げるばかり。どう考えても物語として重要なエピソードである家族ドラマをほんの一瞬で終結させてしまった点は本当に気になって仕方がないですね。要するに続編ありきのエンディングで今後の展開こそが見たいのに出し惜しみされているような感覚ですかね。TVアニメシリーズの第1話といったところで序章に過ぎず、深掘りされないキャラクターは愛着どころか印象すらも残っていませんし、そもそもの話をしてしまうとフル3DCGで映像化した意味も疑わしい。残念という言葉しかでない一作でしたね。子供には需要はあるが大人は厳しいかと。
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